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鹹味

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              なるほど!漢方講座 【 19 】 
                  鹹味
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鹹味と書いて「かんみ」と読みます。
塩辛い しょっぱい味のことです。

それぞれの食品が持っている働きや性質に関係する
「五味」&「五性」

五味 = 酸、辛、甘、苦、鹹
今回は、最後の「鹹」のお話しです。

■鹹味
塩辛い味は、降ろす作用、固まりを軟化する作用を持ちます。
大小便を通して、悪いものを排泄したり
いぼ、筋腫、リンパ腫、乳腺のしこりなどに用いられます。

貝や海草、イカ、タコなどの海産物がこの分類に入ります。
例えば、「牡蠣」

普通は「かき」と読んで、フライなどにして食べる身の方を思い浮かべますよね。
ところが、漢方では 「ぼれい」と読んで、主に殻の方を意味します。

不安神経症や興奮症状を鎮めるのに用いたり
リンパ節腫脹などのしこりを軟化させて治療するのに用います。

一方、カキの肉は、「牡蠣肉」と呼び
やはり イライラから来る不眠や精神不安に用いられます。


関連のある臓は、「腎」
適量の鹹味は、腎の働きを助けますが
摂り過ぎは、逆に 腎を傷めます。

漢方でも、そうですが
また 現代医学的にも 腎臓は水分代謝に重要な役割を果たします。
塩分の摂り過ぎに注意 というのも、同様に言われていることです。


日本は周囲を海で囲まれ、海産物も多く
五味の中では、鹹味に縁の深い国民と言えるかもしれません。

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by kanpoaroma | 2007-06-28 19:03 | 漢方
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