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先天を補うもの

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             【 なるほど!漢方講座 】  

             4.先天を補うもの

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今年は、記録的な暖冬でしたが、ここ数日は、いきなりの寒さが続いています。
皆様 風邪などひきませんように。

では、今日も 最後まで、よろしくお願いします♪

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五臓の一つである じん は、解剖学的な腎臓だけを意味するものではありません。
機能単位としての じん は、多種多様な生理機能を持っています。

例を挙げれば、生長発育、生殖、水分代謝、また呼吸など。

その中でも、ヒトの発育、成長、老化に大きく関わってくるのが
腎中の 「精」 「気」 です。

この 腎中の精気が、両親から受け継がれたもので、また
ヒトの一生を生み出すことから、「腎は、先天の本」と言われています。

俗に言う「強精剤」とは、腎精を意味し、
補腎作用のあるモノのことを、このように呼んでいるようです。



ま、その強精剤は、さておき
消耗されてゆく一方の 先天の精気 を補ってゆく後天の精気 も必要で

両親から、たとえどんな先天の精気を譲り受けたにせよ
オギャーと、この世に生れ落ちた時から、その身を養ってくれるものは、
口から入ってくる栄養物 つまり、食べ物なのですね。


そして、食べ物を消化吸収し、後天の精気を作ってくれるのが
五臓のうちの (解剖学的な脾臓ではなく、消化器をイメージしてください)

これを の運化作用と言い
出生後、生命活動を維持してゆくのに、根本的な作用を果たしてくれます。
それで、「腎は、先天の本」 に対し、「脾は、後天の本」と言われます。



気を補い、脾を強くする代表的な生薬と言えば、朝鮮人参ですが

イメージしてください・・・

時代劇に登場する 貧しい裏長屋の重病人
朝鮮人参さえあれば 回復の望みはあるけれど、あまりに高価

その代金を工面するために、いたいけな少女が
苦界に身を沈めたり。。。


その時代 点滴などありませんし
体力をつけるためには、まず、脾気を補うことしかなかったのです。
いいえ、現在でも 点滴など
口を通して食べることに、比べようもありませんが、、、。


食べ物自体についても、
たんぱく質、ビタミン、ミネラル という分類ではなく
大切な要素があるのです。


それについては、また次回。

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by kanpoaroma | 2007-03-08 18:06 | 漢方
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