やがて熱を帯び・・・

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

               なるほど!漢方講座 【 14 】 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

前回、梅核気(ばいかくき)のお話しをしたところ
読者のTさんから、次のような書き込みがありました。

「過去にこの症状で検査しても何もないって
 言われ納得できなかった。」

でも、漢方では梅核気の特効薬とも言うべき
半夏厚朴湯 はんげこうぼくとう」という 有名な漢方薬があります。

5種類の生薬から構成されていますが
そのうちの2種類 厚朴(こうぼく)、蘇葉(そよう)は、
精油成分を多く含み、「気」をめぐらせる効果の高い生薬です。

なかでも、蘇葉とはシソの葉のことで
アロマテラピーの精油を採取するハーブは、シソ科の植物が多く
漢方の中のアロマテラピー効果 と言えるでしょうか。

漢方薬も、「気」をめぐらす働きを持つものは、芳香性のものが多いのですよ。


では、今日も最後まで、おつきあいください。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

                やがて熱を帯び・・・

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

体に入った「邪気」は、長引けば、熱を帯びることもよくあります。

例えば、カゼをひき、無色透明の鼻水を垂らしていたのが、だんだんと
色の濃い粘い鼻水に変わってゆくのも、「寒」から「熱」への変化です。


肝も、疏泄機能を発揮できない 肝気鬱結の状態が長引けば、
やがて熱を帯び、「肝火上炎 かんかじょうえん」という状態になることがあります。

具体的には、イライラと怒りっぽい、不眠、めまい、耳鳴り、顔面紅潮
目の充血、胸焼けなどが起こります。

七情のうちの「怒」が、肝を傷めると言いましたが、(2.心の動きと体
イメージが重なるでしょ? 

ここまで、熱を帯びてくると
半夏厚朴湯ではなく、熱を下げる効果のある漢方薬が選ばれます。


漢方の診断で患者さんを診る時、自覚症状も大切ですが
目で見て得られる情報も、大いに役立ちます。
顔の色艶、歩く姿、その表情、舌の状態なども。

病気をみるのではなく、「病人をみる」と言う表現が
こんな所にも、あてはまります。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

人気ブログランキング に登録しています。
応援クリックしていただけると、嬉しいです。

広島ブログ ←コチラにも参加しています。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★「なるほど!漢方講座」 定期購読のお申し込みは、こちらからお願いします★
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[PR]
by kanpoaroma | 2007-05-18 20:47 | 漢方
<< ばら祭 ラジオ取材 >>