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精油の特別な楽しみ方~ユズ精油研究最前線

九州地区部会 セミナー2は
「精油の特別な楽しみ方~ユズ精油研究最前線」

講師は、薬剤師でもある 熊谷千津先生。
94年渡英し、ロバート・ティスランド氏に師事されたそうです。
現在、高知大学農学部と共同でユズ精油の研究に関わっておられます。

質問の時間に 「なぜ、ユズなのですか?」 と聞かれ
「ロバートが、『日本にはYUZUという素晴らしい香りの柑橘がある。
私はアロマセラピーでぜひその精油を使ってみたいんだ』 と言った言葉が心に残って・・・」 
と答えておられました。

私にとって、ティスランド氏は、すでに歴史上の人物ですが
その講義を実際に受けた熊谷先生は、そのことだけでも迫力が違ってきます。


今回のセミナーで、特に嬉しかったのは、今までにない香りの体験ができたことです。

まず、圧搾法で抽出したユズ精油(黄色)のテイスティング
その後、蒸留法で抽出したユズ精油(無色)と比較。
圧搾法の黄色い精油の方が、甘くて美味しい香りなのに対して
蒸留法の無色の精油は、もっと軽くて爽やかな印象でした。

その次に、テイスティングしたのは、ユズ精油の主な成分の単独の香りです。
リモネンから始まって リナロール γ-テルピネン ミルセン ピネン
不思議ですね・・・ 
それらが合わさると、あんなに心地よい 生き生きとした香りになるのに
一つずつでは、何かを連想させるような、でも ずっと嗅いでいるのは苦しいような
そんな印象の香りでした。


ユズ精油の特徴としては、柑橘系の他の精油に比べて、ビタミンEの含有量が多く
期待される効果としては、抗酸化、血行促進、抗しわなどのスキンケア、発ガン抑制
などがあります。

また、ユズをたっぷり楽しむ特別レシピも紹介していただきました。
<ユズシードエキス>
ユズシード ・・・ 15g
精製水 ・・・・・ 300ml
ブチレングリコール ・・ 50ml
・冷蔵庫で4週間良く振る。種を取り除いて、ユズシードエキスの出来上がり
・これを3ml + 精製水30ml 場合により精油を加えると、保湿効果のある化粧水になります。

<バスフィズ> 2個分
重曹 ・・・・・ 大匙3
クエン酸 ・・・ 小匙5
コーンスターチ ・・ 小匙3
ユズパウダー ・・・ 小匙2
蜂蜜 ・・・・・・ 小匙1
精油 ・・・・・・ 10滴


ここでは、書き切れなかった
熊谷先生がアロマと出会うまでの辛かった状況や 出会った後の様々な体験など
フランクに聞かせていただいたことに 感謝です。


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by kanpoaroma | 2006-09-13 16:51 | アロマテラピー
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