精油の経皮吸収

『 精油の経皮吸収 』
2009.9.6 AEAJ 専門セミナーより

         講師:杉林 堅次 氏(城西大学薬学部教授、AEAJ顧問)


受付で渡されたレジメには、難しい数式がたくさん書かれ
スライドとして、多くのグラフが映されました。

それらについては、サクサクッと省き
聞き取れた内容を、ザックリまとめてみると


● 皮膚の構造は、表皮、真皮、皮下組織。
このうち、皮膚透過のバリアとして働くのは、
表皮のうちの角質層(死んだ細胞)がメインで、
ここの透過速度が皮膚透過速度の律速となる。

角質層は、とてもタイトな構造をしていて体を保護している。
もしこれが無ければ、体液は蒸発し、一瞬にしてミイラとなる。


● 分子構造の大きいものや極性の高いものは角質層を透過しにくいが
精油成分は分子構造が小さく、極性も低いので角質層を透過しやすい。


● あまりに親油性が高い(極性が低い)と、角質層を通過した後
水分豊富な真皮がバリアとなる可能性もあるが

精油成分の分子量と親油性では、ほとんどその懸念はなく
親油性の高さが、透過性の高さに比例する範囲である可能性が高い。


● 精油成分の3種類について、皮膚透過性を実験比較したところ
透過しやすい順は、下記のようになった。

1.シンナムアルデヒド
2.オイゲノール
3.チモール   

これは、充分に予想のできることで

なぜかというと
ほぼこの順に、極性が低く、熱力学的活量が高い(融点が低い、揮発し易い、分子量が小さい)


● 経皮吸収を促進する物質として
リモネン(テルペン)、メントール、サリチル酸、乳酸、エタノールがある。
角質層にダメージを与えるものは、透過性を高める。とも言え

ヘアリムーバーを使用した直後なども、透過性を高めるし
セロテープで、角質細胞を1枚ペロッと剥がしただけでも、同様である。


経皮吸収を促進するための研究は、現在盛んに進んでいる。


この他
経皮吸収に関する研究事情について
なるほど!  と思った内容については、また後日・・・



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by kanpoaroma | 2009-09-17 11:26 | アロマテラピー
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