加減方

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               なるほど!漢方講座 【 31 】 

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漢方講座が滞っているなぁ~ と、思ってる間に
年が明け 気がつけば、一月半ばも過ぎ (^m^*

今年も、ゆるりペースとなりそうですが
よろしく お願い致します。


実は、先日の漢方研究会では
トリカブトの中毒を体験したのですよ?

詳しくは、こちらです。


そこで思い出したのは
私の登録している薬剤師MLでの
昔々の、漢方薬に関する質問です。

答えるべきは、私かな? と、思いつつ
なんとなく スルーしてしまっていた 「加減方」 について

遅ればせながら、こちらで(?)
そのことを、お話いたしましょう (^-^;

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                  加減方 

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基本的な漢方薬の処方に
一つあるいは複数の生薬を加えたり減じたりした処方を
加減方と言います。

例えば
★桂枝湯 けいしとう : 桂枝 芍薬 甘草 生姜 大棗
 虚弱体質の感冒に用いられる漢方薬ですが


漢方のカゼ薬として有名な葛根湯も
この桂枝湯の加減方の一つです。

★葛根湯 かっこんとう : 桂枝湯 + (麻黄 + 葛根)
 桂枝湯よりも、体力充実した人の感冒に用います。
 ぷわぁ~っと汗をかかせて、汗と一緒に邪を追い出します。


インフルエンザに有効な漢方薬として、最近注目されている
麻黄湯も、桂枝湯の加減方の一つです。

★麻黄湯 まおうとう :桂枝湯 + (麻黄 + 杏仁)
                  - (芍薬 + 生姜 + 大棗)


体温計では高熱を出していても
汗もかかず寒気がして、体の節々が痛むような時
葛根湯よりも、さらにシャープに発汗させて解熱させます。


葛根湯麻黄湯も、桂枝湯に新しい生薬が加味されていますが
すでに含まれている生薬が増量された加減方というのもあります。

★桂枝加芍薬湯 けいしかしゃくやくとう : 桂枝 芍薬 甘草 生姜 大棗
 含まれる生薬の種類は、桂枝湯と全く同じですが
 芍薬桂枝湯の倍量含まれていて、その止痛効果が発揮されます。

 適応症状としては、腹痛、過敏性腸症候群などがあります。



ところで
その薬剤師MLの質問なのですが

ある漢方の勉強会で紹介されたブシ剤(ブシを含む漢方薬)に
元々の処方よりも、はるかに多量のブシが使用されていたため

「これは、加減方ですか?」 と質問したところ
「加減方ではありません」 と、ドクターからの簡単な返答だけで・・・

これは、どう解釈したら良いのか? というような投稿でした。

    ブシ 附子 = トリカブトの根



私のトリカブト中毒の記事を読んで下されば推測できるでしょうか?


一般に用いられるブシは、しっかり修治(加工)されていて
毒性が低くなっている分、その効果も減弱していると思われ

ドクターによっては
元々の処方の効力を発揮させるため、患者の様子をみながら
あるいは、自身で味見しながら、ブシを増量してゆくことがあります。

そのため
重量の上では、加減方に見えても
力価としては、元々の処方に準じているということで
「加減方ではありません」 と、答えられたのではないでしょうか?



さて・・・
この記事を、件の薬剤師MLに投稿した方が良いかしら? (^m^*


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by kanpoaroma | 2009-01-19 20:37 | 漢方
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